指標は市場が送るシグナルだ。シグナルを読めなければ、常に他者より遅れて動くことになる。
12パート · 50+指標を因果関係の流れで整理した。
全ての資産価格は結局、お金の量と価格(金利)に帰結する。ここから始めなければならない。
連邦公開市場委員会(FOMC)が年8回開催し基準金利を決定する。金利はお金の「レンタル料」だ。レンタル料が高くなればお金は縮み、安くなれば流れ出す。
世界の資産価格の割引率(discount rate)がここで決まる。企業の将来利益も不動産価値もこの金利一つに反応する。DCF(将来CF割引)モデルで分母に金利が入るため、金利が上がれば株式の適正価値が下がる。
FRBが保有する債券等資産の総額。QE(量的緩和)時に膨張、QT(量的引締め)時に縮小。2020年コロナ以降4兆→9兆ドルに2倍以上膨張した後、現在縮小中。
金融機関が一晩FRBに現金を預ける金額。市場に行き場のない余剰流動性の「待機室」。2023年2兆ドル以上から現在急激に減少中→資金が実際に市場へ移動するシグナル。
市中に流通するお金の総量(現金+要求払預金+貯蓄性預金)。M2増加率と株式市場は長期的に高い相関を示す。
ドットプロットはFOMC委員19名が各自「今後金利がどこまで行くか」を点で示したもの。四半期(3·6·9·12月)FOMCでのみ公開。FedWatchはCME金利先物価格から逆算した「市場が予想する次回FOMC金利決定確率」。
金利決定自体より「今後の経路」が市場をより大きく動かす。ドットプロット中間値が市場予想より高ければ(タカ派サプライズ)即座に債券売り→金利上昇→株価下落が連鎖。FedWatchはリアルタイムで市場期待を反映しFOMC前ポジショニングの核心ツール。
インフレが生きている限りFRBは金利を下げにくい。物価指標が全ての政策の先行指標だ。
都市消費者購入品目の価格変化率。食品·エネルギー除外版をコアCPI(Core CPI)と呼ぶ。毎月第二水曜日発表。市場が最も緊張するデータの一つ。
消費者の実際の支出パターン変化を反映。品目代替効果を捉えFRBが最も信頼する指標。FRBの公式インフレターゲット(2%)がまさにこのPCE基準。CPIより市場反応は弱いがFRB内部判断により強く影響。
企業が原材料購入または製品出荷時の価格変化率。CPIより1~3ヶ月先行する。CPIの予告編。PPI上昇→数ヶ月以内CPI上昇可能性。
消費者が1年後·5年後の物価上昇をどれだけ予想するかの調査。インフレ期待心理が実際のインフレを作る(自己実現的予言)。
10年名目国債金利−10年TIPS(物価連動債)金利=市場参加者が今後10年間予想する平均インフレ。ミシガンサーベイが「消費者の期待」なら、TIPSスプレッドは「債券市場の期待」だ。
FEDが実際に参考にする核心指標。CPI/PCEは過去データだが、これは未来の見通し。期待インフレが固定(anchored)されていればFEDに余裕があり、離脱(unanchored)すれば緊急対応に出る。
雇用が堅固なら消費が生きている。しかし雇用が良すぎると賃金インフレが来る。
毎月第一金曜日発表。1ヶ月間の農業以外の分野で生じた雇用者数。市場が1ヶ月で最も緊張する指標。コンセンサスとの差(サプライズ)が核心。
求人件数、採用数、自発的退職数を含む。自発的退職率(Quits Rate)が高ければ「もっと良い所に行ける」という自信→賃金上昇圧力。求人1,000万以上=労働需要超過。
失業率3ヶ月平均が直前12ヶ月最低値比0.5%p以上上昇すれば景気後退と判定。1970年代以降一度も外れていない公式。
毎週木曜日発表。初めて失業手当を申請した人数(Initial Claims)と継続受給中の人数(Continuing Claims)。NFPが月1回、GDPが四半期1回である一方、これは毎週出る最も頻度の高い経済指標。
景気変化を最も早く感知する高頻度(high-frequency)指標。4週移動平均のトレンド転換が核心シグナル。景気後退は常に解雇増加で始まり、この指標が最も先に捉える。
時間当たり平均賃金(Average Hourly Earnings)はNFPと共に毎月発表。経済活動参加率(LFPR)は生産年齢人口中求職意思がある人の比率。NFPの「数」を補完する「質」指標。
賃金が上がれば消費が増え景気に良いが、速すぎると賃金-物価スパイラル(wage-price spiral)が始まる。参加率が低ければ失業率低下が「求職放棄」による錯覚の可能性。
国家全体の生産の総市場価値。四半期別速報値→暫定値→確定値の順。2四半期連続マイナス成長=技術的景気後退。但しNBERの公式後退宣言は別。
購買担当者の現場体感景気。50基準線で以上なら拡大、以下なら収縮。米国経済でサービス業比率が70%以上のため非製造業指数がより重要。
| 状況 | 株式市場解釈 |
|---|---|
| 両指標50↑ | 景気拡大確認→景気敏感株·素材株有利 |
| 製造業のみ50↓ | 産業一部弱化、全体は堅調→サービス·消費株選好 |
| 両指標50↓ | 広範囲収縮→ディフェンシブ·配当株避難先 |
消費者小売支出合算。米国GDPの約70%が消費から出る。自動車·ガソリンスタンド除外「コア小売売上」でトレンド把握。ヘッドラインは自動車販売に汚染される可能性。
住宅は景気サイクルで最も先に折れ最も先に回復するセクター。30年モーゲージ金利と逆方向。NAHBが先に反発すれば6ヶ月以内着工増加期待。ホームデポ·ロウズ等住宅関連株の先行指標。
Conference Boardが発表する10個の先行指標の総合指数。製造業新規受注、週間失業手当、S&P500、長短期スプレッド、消費者期待、建築許可等を総合。GDPが「既に起きたこと」なら、LEIは「6~12ヶ月後に起きること」だ。
6ヶ月連続低下時景気後退警告シグナルと解釈。歴史的に全ての景気後退前にLEIが先に低下した。個別指標だけ見る時より総合指数の方向性がノイズをフィルタリング。
世界の全資産の「無リスクリターン」基準。モーゲージ、社債、新興国金利全てここに連動。テック株のDCF分母に直接入るため金利↑=テック株PER圧縮。
10年物金利から2年物金利を引いた値。正常なら正(+)。逆転(マイナス)後の再逆転(スティープニング)時点が景気後退突入と歴史的に一致。
S&P500オプション価格で計算される今後30日予想ボラティリティ。市場の恐怖温度計。
| VIX区間 | 市場状態 | 株式戦略 |
|---|---|---|
| 15以下 | 自己満足(Complacency) | 衝撃に脆弱。プットオプションヘッジ検討。 |
| 20~30 | 警戒区間 | ポジションサイズ縮小、ディフェンシブウェイト拡大 |
| 40以上 | パニック状態 | 逆張り分割買い。歴史的底値接近。 |
社債金利と国債金利の差。企業が破綻リスクにさらされるほどスプレッドが大きくなる。株式より先に反応する場合が多い。ハイイールド400bp↓=リスクオン。600bp↑急騰=株式同伴下落の前兆。
下落(プット)ベット vs 上昇(コール)ベットの比率。1.0以上(プット優勢)→恐怖極大化→逆張り上昇シグナル。0.5以下(コール優勢)→過度な楽観→短期調整警告。
投資家が株式購入のために借りたお金の総量。史上最高値更新→市場過熱警告。急激な下落→強制決済局面。マージンデット急減=強制決済売り→底値シグナルでもある。
DXYはユーロ·円·ポンド等6大通貨対比ドル価値を指数化したもの。実質金利は名目金利から期待インフレを引いた値(=TIPS金利)。実質金利こそ全ての資産価格の「真の割引率」だ。
ドルが強くなれば新興国資金流出、原材料価格下落、米国企業海外実績換算損失。実質金利が高ければ「無リスクで2%実質リターン」が可能なためリスク資産(株式·暗号通貨)の魅力が低下。金価格は実質金利と強い逆相関。
MOVE Indexは債券市場のVIX — 米国債オプションで算出した債券市場ボラティリティ。HY OAS(Option-Adjusted Spread)はハイイールド(ジャンクボンド)債券金利から国債金利を引いた値で、企業のデフォルトリスクに対する市場の価格。
債券市場は株式市場より規模が大きく、危機を先に感知する。MOVE急騰は「スマートマネーが怖がり始めた」シグナル。HYスプレッド拡大は「最も脆弱な企業の資金調達コスト急騰→連鎖デフォルト可能性」を意味。
エネルギーコスト=企業原価の核心。原油急騰は航空·海運·物流·消費財マージンを直接圧迫し、同時にCPIを押し上げ利上げ圧力を高める。
インフレヘッジ+安全資産の二つの役割。ドル安+実質金利低下時に最も強く上昇。中央銀行買い入れトレンド確認必要。
EV、インフラ、建設等産業全般に使用。実体景気の先行指標。銅上昇+株上昇=健全なラリー。銅下落+株上昇=流動性だけのラリー(不安定)。
穀物·石炭·鉄鉱石運搬船運賃。操作が難しく実物貿易の真のバロメーター。BDI上昇→グローバル貿易回復。BDI急落→貿易縮小先行警告。
ユーロ·円はDXYの核心構成通貨。低金利円を借りて高収益資産に投資する円キャリートレード — BoJが金利を上げればこのポジションが一斉に清算。
Henry Hubは米国天然ガス価格のベンチマーク。ルイジアナ州パイプライン交差点で決定。JKM(Japan Korea Marker)はアジアLNG価格基準。米国国内価格とアジア価格は短期的にデカップリングされ得る。
天然ガスは発電·暖房·化学原料でエネルギーインフラの核心。冬季需要急増(季節性)、LNG輸出ターミナル稼働、地政学(ロシア-欧州)の3つが価格を支配。原油と異なり貯蔵施設容量限界でボラティリティが極端。
中国製造業PMIは政府発表(NBS)と民間(Caixin)の2種類。Caixin PMIは中小企業比率が高く実際の景気をより良く反映。人民元(USD/CNY)はPBOCが毎日基準為替を設定する管理変動為替制。
日本と韓国の最大輸出市場が中国。中国PMI低下→日本製造業輸出減少→日経下落という直接伝達経路。人民元安はアジア通貨安を牽引し、韓国·日本輸出企業の価格競争力を弱める。
マクロ指標で方向を掴んだなら、次は個別銘柄レベルでどんなシグナルを見るべきか整理する。
四半期ごとに企業が実際の利益(EPS)を発表する期間。市場は絶対数値ではなくアナリストコンセンサス対比サプライズ(差)に反応する。米国は1·4·7·10月に集中発表。
| 状況 | 株価反応 | 戦略 |
|---|---|---|
| EPS↑+ガイダンス↑ | 強い上昇 | ホールド·追加買い検討 |
| EPS↑+ガイダンス↓ | 下落可能 | 即時確認、売り検討 |
| EPS↓+ガイダンス↑ | 混調、回復期待 | 理由分析後判断 |
| EPS↓+ガイダンス↓ | 急落 | 損切りor再評価 |
役員·取締役·10%以上株主等インサイダーが自社株を売買する際SECに義務的に届出する開示。Form 4は2営業日以内提出。誰よりも会社内部をよく知る人々のベッティングだ。
現在空売り(下落ベッティング)された株式数を全体流通株式数で割った比率。Short Interest Ratio(SIR)=空売り残高/日平均出来高=清算にかかる日数。
空売り残高が高い状態で株価が上昇すると、空売りポジション損失を防ぐため強制買い戻しが起きて株価が爆発的に上昇する現象。
| SIR(日数) | 解釈 | 戦略ヒント |
|---|---|---|
| 1~3日 | 低空売り | ショートスクイーズ可能性低 |
| 5~10日 | 中間 | 好材料発生時短期スクイーズ可能 |
| 10日↑ | 高空売り | 強いスクイーズ潜在力。但し下落勢力も強いという意味。 |
企業が適正価格で取引されているか判断する指標群。絶対値より同業種平均·過去自社水準との比較が核心。
株価÷EPS。投資家が1円の利益のために何倍支払うか。グロース株は高PER正当化可能。金利上昇時高PER銘柄直撃。
株価÷BPS(一株当たり純資産)。1未満=清算価値以下(バリュートラップ注意)。金融株·産業株に適合。無形資産が多いテック株には不適合。
企業価値÷税前·利子·減価償却前利益。負債構造·減価償却差を除去しM&A時最も多く使用。10倍以下=割安ガイドライン(業種ごとに異なる)。
PER÷利益成長率(%)。PEG 1=適正。1未満=成長対比割安。グロース株バリュエーションにPERだけ使う罠を補完。ピーター・リンチが好んで使用。
景気は4段階を循環する。各段階ごとに市場をリードするセクターが異なる。この流れを読めばセクターETFローテーション戦略が可能。
FCF=営業CF−設備投資(CAPEX)。企業が事業を維持しながら実際に「自由に使える現金」。この金で配当、自社株買い、債務返済、M&Aを行う。EPSは会計的利益だがFCFは実際の現金。
DCFバリュエーションの基盤。投資検討報告書で企業価値を算出する際FCFを予測し割引く。利益が出てもFCFがマイナスなら「お金を稼げていない」こと。自社株買いは発行株式減少→EPS上昇効果。
$100M以上運用する米国機関投資家がSECに四半期ごと提出する保有株式リスト。四半期末基準で、締切後45日以内開示。WhaleWisdom, Dataroma等で無料照会可能。
バフェット(バークシャー)、ダリオ(ブリッジウォーター)、ドラッケンミラー等伝説的投資家の実際のポートフォリオを覗ける唯一の公式データ。複数スーパー投資家が同時に同じ銘柄を買えば(conviction集中)強いシグナル。
| カラム | 意味 | 活用法 |
|---|---|---|
| New Position | 今期新規買い | 最重要。「なぜこの銘柄を新規に買ったか」研究 |
| Added To | 既存保有+追加買い | 確信が強まったシグナル |
| Reduced | 一部売り | リバランスかもしれないし、警戒かもしれない |
| Sold Out | 全量売り | 投資論拠変更。理由分析必須 |
| % of Portfolio | 全体ポートフォリオ内ウェイト | 5%↑なら高確信銘柄 |
価格は騙せるが出来高は騙しにくい。機関が買い集め·売りすれば出来高が先に急増する。
| 状況 | 意味 |
|---|---|
| 上昇+出来高増加 | 本物の上昇 — 機関·大口参入(信頼度高) |
| 上昇+出来高減少 | 偽の上昇→間もなく反転可能性 |
| 下落+出来高暴増 | パニック清算→逆張り買い検討 |
20日線(短期·スイング)、50日線(中期)、200日線(長期·機関基準)。株価が200日線上にあれば機関の平均買いコスト上=好環境。
RSI 70↑=過買い(短期調整)。RSI 30↓=過売り(短期反発)。但し強いトレンド相場でRSIは過買い·過売りに長く留まる。トレンド判断なしにRSIだけ見れば逆トレンド売買の罠。
機関が売買執行の基準とする価格。VWAP上反発=機関買い支持。VWAP下押し=機関売り圧力存在。デイトレーダーと機関の共通基準線。
20日MA±2標準偏差。バンド幅収縮(スクイーズ)=大型方向性ブレイク間近。上段バンド持続接触=強いトレンド上昇確認。バンド下段離脱+出来高暴増=パニック清算底シグナル。
MACD(Moving Average Convergence Divergence)=12日EMA−26日EMA。シグナル線はMACDの9日EMA。ヒストグラムはMACD−シグナル線。二つの移動平均の「収束と発散」でトレンドの強度と転換を判断。
RSIが「過買い/過売り」を示すなら、MACDは「トレンドが変わっているか」を示す。ヒストグラムが減ること自体がトレンド弱化シグナル。価格が新高値更新なのにMACDは前高値を超えられなければ(ダイバージェンス)強力な反転警告。
| パターン | 意味 | 信頼度 |
|---|---|---|
| MACDゴールデンクロス+ヒストグラム拡大 | 上昇トレンド加速 | 高 |
| 価格新高値+MACD前高値未達 | 弱気ダイバージェンス→反転警告 | 非常に高 |
| 価格新安値+MACD前安値上回り | 強気ダイバージェンス→底シグナル | 非常に高 |
| ヒストグラム0線突破 | トレンド転換点 | 普通 |
日本で誕生したテクニカル分析体系。5本の線で構成: 転換線(9日)、基準線(26日)、先行スパン1(転換+基準平均、26日先)、先行スパン2(52日高安平均、26日先)、遅行スパン(終値を26日後ろに)。先行スパン1と2の間が「雲(クモ)」。
日本の機関投資家·個人投資家が最も多く使用する指標。雲が支持/抵抗の役割をし、雲の厚さが支持/抵抗の強度を示す。「三役好転」(価格>雲、転換>基準、遅行>価格)なら最も強い買いシグナル。
| 構成要素 | 計算 | 役割 |
|---|---|---|
| 転換線 | 9日高安平均 | 短期トレンド。RSIの役割と類似 |
| 基準線 | 26日高安平均 | 中期トレンド。支持/抵抗の軸 |
| 先行スパン1 | (転換+基準)/2、26日先 | 未来の支持/抵抗線(雲上端) |
| 先行スパン2 | 52日高安平均、26日先 | 未来の支持/抵抗線(雲下端) |
| 遅行スパン(遅行線) | 終値を26日後ろに | 現在と過去の比較。確認シグナル |
一定期間の「時間の順位」と「価格の順位」の相関関係。-100~+100範囲。+80以上なら「時間の経過と共に価格が上がり続けた」(過買い)、-80以下ならその逆(過売り)。RSIに似ているが計算方式が異なり、日本市場でより好まれる。
9日(短期)、26日(中期)、52日(長期)3つのRCIを同時に見れば短期/中期/長期トレンドの整列状態を一目で把握。3つのRCI全て+80以上なら「全時間帯で過買い」→強い調整警告。RSIと異なり方向性(トレンドの質)をより良く捉える。
| RCI組合せ | 解釈 | 戦略 |
|---|---|---|
| 9日↑+26日↑+52日↑ | 全時間帯上昇トレンド整列 | 保有維持(最適状態) |
| 9日↓+26日↑+52日↑ | 短期調整、中長期トレンド健在 | 押し目買い機会 |
| 9日↓+26日↓+52日↑ | 中期まで弱化、長期のみ良好 | 様子見。52日まで折れれば売り |
| 9日↓+26日↓+52日↓ | 全時間帯下落トレンド | 売りまたは空売り検討 |
日本で誕生した分析法。始値·高値·安値·終値を一つのローソク足で表現。実体(始値↔終値)とヒゲ(高値·安値)の形で市場心理を読む。単一足パターンと複合足パターンに分かれる。
| パターン | 形状 | 意味 |
|---|---|---|
| 同時線(Doji) | 始値≈終値、長いヒゲ | 買い·売り均衡→トレンド転換可能性 |
| ハンマー(Hammer) | 下落後長い下ヒゲ | 下落中買い勢力流入→底シグナル |
| 包み足(Engulfing) | 前日実体を完全に包むローソク | 強い反転シグナル(陽線なら買い、陰線なら売り) |
| 明星/宵星(Morning/Evening Star) | 3本組合せ: 大足+小足+大足 | トレンド転換のクラシックパターン |
上昇または下落波動の23.6%、38.2%、50%、61.8%、78.6%地点を支持/抵抗線として使用。自然界に存在する黄金比率(1.618)に基盤。市場参加者が多く使用するため「自己実現的予言」として実際に機能。
公式統計より現実を先に見せる民間データ。
| 指標 | 内容 | 投資活用 |
|---|---|---|
| ビッグマック指数 | マクドナルドビッグマック価格で為替適正性測定 | PPP基盤為替乖離→新興国通貨割安国注目 |
| リップスティック指数 | 不況期に小さな贅沢(リップスティック)がよく売れる現象 | 消費財企業内「ご褒美消費」恩恵銘柄選別 |
| 男性下着指数 | 経済危機時下着買替消費から削減 | グリーンスパン元議長活用。生活必需品消費最低点=底接近 |
| 摩天楼指数 | 世界最高層ビル竣工時点に景気頂点 | エンパイア(1930)、ブルジュハリファ(2010)。建設株売りタイミングヒント |
| 段ボール箱指数 | 宅配ボックス需要=消費物流の直接反映 | パッケージング企業決算が消費景気先行。Eコマース取引量代理指標。 |
| FedEx決算 | グローバル物流最大企業の四半期ガイダンス | 「FedExが景気を語る」— ガイダンス下方修正=グローバル景気警告 |
| 四つの魔女の日 | 3·6·9·12月第三金曜日デリバティブ同時満期 | 異常ボラティリティ発生。ポジション調整完了後方向参考。 |
米国株式市場総時価総額÷GDP。ウォーレン・バフェットが「ある時点で市場のバリュエーションを最も良く示す単一指標」と言及。100%以上なら過熱、70%以下なら割安。
7つの指標を総合した市場心理ゲージ: VIX、プット/コール比率、ジャンクボンド需要、市場モメンタム(S&P vs 125日線)、株価強度(52週新高値vs新安値)、市場ボラティリティ(VIX)、安全資産需要(債券vs株式リターン差)。0(極度恐怖)~100(極度貪欲)。
日本市場には米国と異なる固有のメカニズムがある。東京で日本·米国·韓国株を運用するにはこれらを理解する必要がある。
日本銀行(BOJ)の金融政策。2016年からYCC(イールドカーブコントロール)で10年国債金利を0%付近に固定、ETF買入、マイナス金利等異例的政策を施行。2024年からYCC解除→マイナス金利終了→段階的利上げで「正常化」進行中。
BOJ正常化=30年間の超緩和政策終了。日本金利上昇→円高→輸出株逆風+内需·金融株好材料。日米金利差縮小→USD/JPY下方圧力。BOJの一言が円と日経を数百ポイント動かす。
低金利円を借りて高金利資産(米国債券、新興国株式等)に投資する戦略。日米金利差(現在約4%)が収益の源泉。円が円安を維持する限り為替差益まで加わり「二重収益」となる。
数兆ドル規模の円キャリーポジションがグローバル流動性を供給。これが清算(unwind)されれば→円急騰+グローバル資産急落が同時発生。円キャリー清算はグローバル流動性危機の導火線の一つ。
2023年東京証券取引所(TSE)がPBR 1倍未満企業に「資本コストと株価を意識した経営」を要求。日本プライム市場上場社の約50%がPBR 1倍未満 — 理論的に「解散した方が価値がある」状態。TSEは改善計画開示を要求し、未履行企業は上場廃止まで示唆。
日本株式市場の構造的転換点。自社株買い·配当拡大、政策保有株(政策株)売却、非核心事業整理が加速化。海外投資家(バフェット含む)が日本に注目する核心理由。この変化は1~2年ではなく5~10年にわたる構造的上昇動力。
韓国市場は高い外国人比率、半導体偏重、独特の需給構造を持つ。韓国投資家なら知るべき指標。
韓国株式市場は外国人·機関·個人3主体の需給で動く。外国人はKOSPI時価総額の約30%を保有し、外国人純買い/純売りトレンドが指数方向を支配。個人は逆トレンド(下落時買い、上昇時売り)、機関は先物ヘッジ連動。
KOSPIはグローバルマクロ(ドル、米国金利)に敏感な「輸出·ドル連動型」市場。外国人が抜ければ指数が下がり、入れば上がる。プログラム売買(先物·オプション満期日)が短期ボラティリティを極大化。
韓国株式が同一決算対比他国より低いバリュエーション(PER, PBR)を受ける現象。原因: 財閥支配構造(少数株主軽視)、低配当性向、北朝鮮リスク、相続税構造。2024年から政府の「バリューアッププログラム」で改善試行中。
KOSPI PBRは約0.9倍で先進国中最低水準(米国4倍、日本1.4倍)。バリューアップが成功すれば構造的再評価(日本TSE改革と類似の経路)。失敗すればディスカウント固着化。韓国投資時この構造を知らなければ「なぜこんなに安いのに上がらないのか?」を理解できない。
現物とは異なるゲームのルール。レバレッジが収益を増幅するが、損失も増幅する。
CFD(Contract for Difference)は実物資産を保有せず価格差で取引する契約。証拠金(margin)だけで全ポジションを運用 — 日経225 CFDをレバレッジ10倍で取引すると100万円で1,000万円規模ポジション。ロング·ショート双方向可能。
| 概念 | 説明 | 注意点 |
|---|---|---|
| 証拠金(Margin) | ポジション維持に必要な最低金額 | 証拠金率以下に下がれば強制決済(マージンコール) |
| レバレッジ | 投入資金対比ポジション倍数 | 10倍レバレッジ=1%下落が10%損失 |
| スワップポイント | 日次保有コスト(金利差基盤) | ロングポジションは毎日スワップ支払い(大半) |
| 配当調整金 | 配当落日にロングは受領、ショートは支払い | 日本3月·9月決算集中、大型配当時注意 |
| ロールオーバー | 先物満期時次限月へ自動転換 | 価格差(コンタンゴ/バックワーデーション)で損益発生 |
| 戦略 | 方法 | 用途 |
|---|---|---|
| ヘッジ | 現物ロング保有+CFDショート | イベント(FOMC、決算)リスク中立化。方向性なしにイベント通過待機。 |
| 配当受取 | 配当落日前CFDロング保有 | 配当調整金受領。株価下落分は調整金で相殺(理論上)。 |
| 需給ベースデイトレ | 出来高·板分析→エントリー/クローズ | CFDの核心戦略。方向予測よりフロー対応。損切り必須。 |
| 分類 | 主要指標 | 核心判断基準 |
|---|---|---|
| 金融政策 | FOMC, QE/QT, M2, RRP | 金利方向+流動性規模→PERマルチプル方向決定 |
| 物価 | CPI, PCE, PPI, 期待インフレ | 2%目標収束速度→利下げタイミング |
| 労働 | NFP, AHE, JOLTS, サームの法則 | 雇用強度+賃金圧力→景気後退早期警報 |
| 景気成長 | GDP, ISM, 小売売上, NAHB | 拡大/収縮局面→セクターローテーション方向 |
| 金融市場 | 10Y金利, VIX, 信用スプレッド, マージンデット | リスクオン/オフ→ウェイト調整タイミング |
| 原材料·グローバル | DXY, 金, 原油, 銅, 円キャリー | グローバル流動性·リスク環境 |
| 株式特化 | EPS·ガイダンス, インサイダー, 空売り, PER/PBR/PEG | 個別銘柄エントリー·クローズタイミング |
| 景気サイクル | ISM+イールドカーブ+失業率 | 回復→拡大→鈍化→後退→セクターETFローテーション |
| 日本 | BOJ政策, 円キャリートレード, TSE企業改革, PBR 1倍 | BOJ正常化速度→円方向+日本株セクター選択 |
| 韓国 | 外国人需給, コリアディスカウント, バリューアップ | 外国人売買方向→KOSPI方向。バリューアップ実効性モニタリング |
| CFD | 証拠金, レバレッジ, スワップ, ヘッジ, デイトレ戦略 | リスク管理が収益より先。現物と哲学を分離 |
| テクニカル分析 | 出来高, 200MA, RSI, VWAP, ボリンジャー | エントリー·クローズタイミング精密化 |